介護老人保健施設での看護師の働き方は?向いている人の特徴も
2023/08/01
「介護施設での看護師の働き方って何が変わるの?」「介護老人保健施設ってどんなところ?」と思う看護師さんもいるでしょう。介護老人施設は、「利用者さんが回復する姿を見守りたい」「病院での働き方が体力的にキツい」と感じる方におすすめの職場です。ここでは、介護老人保健施設の概要や看護師の仕事内容、向いている人の特徴について解説します。
目次
1.介護老人保健施設とは?
介護老人保健施設とは、リハビリに注力しており、在宅復帰を目標として日々のケアが行われる介護施設です。老健とも呼ばれ、65歳以上かつ要介護1以上の認定を受けた方が入所することができます。老健は在宅復帰能力の高さごとに「超強化型」「強化型」「基本型」などの種類に分けられます。
2.介護老人保健施設での看護師の仕事内容
老健での看護師の主な仕事内容は、利用者さんの健康管理や医療処置などです。仕事内容は施設によって異なる部分もありますが、看護師も介護職員と一緒に身体介助や食事介助に入る場合もあります。
3.介護老人保健施設での働き方の特徴
老健は入所型施設のため、日勤に加え、夜勤もあります。とはいえ、リハビリを目的としている施設ということもあり、緊急対応は少なめ。主に利用者さんの見守りがメインになります。
4.介護老人保健施設で働く看護師の1日のスケジュール例
8:30 出勤・申し送り
9:00 バイタルチェック
10:00 医師の診察補助。医師から指示があれば医療処置を行う
11:30 昼食前の服薬準備・薬の確認
12:00 食事介助・服薬介助・下膳
13:00 休憩
14:00 カンファレンスやリハビリ補助、日常生活介助
16:00 バイタルチェック・記録入力
17:30 夜勤者に引き継ぎをして退勤
5.介護老人保健施設で働くメリット
5-1.病棟に比べて体力的な負担が少ない
全介助を必要とする利用者さんが少ない分、病棟と比べると体力的な負担が少なめであるのがメリットの一つ。老健にはある程度自分の力で動くことができる人も多く、腰痛に不安がある看護師さんも比較的働きやすいでしょう。
5-2.収入を落としすぎることなく働ける
「介護施設へ転職をすると収入が落ちるかもしれない」と不安になる方もいるかもしれませんが、老健の給与は介護施設の中でも高めです。もちろん施設によって差はありますが、令和2年度の調査では老健に勤める看護師の平均給与は44万8,962円※という結果が出ています。
5-3.利用者さんが回復する姿を間近で見られる
老健では入所している利用者さんが回復していく姿を間近で見ることができます。利用者さんが日々リハビリを続け、入所したときよりも元気な姿で自宅に帰られる様子はきっとやりがいにつながるはずです。
6.介護老人保健施設で働くデメリット
6-1.最新の医療知識や看護技術を吸収しにくい
リハビリを重視する老健では、最新の医療技術に触れにくい一面があり、物足りなさを感じる看護師さんもいるかもしれません。しかし、最新技術よりも高齢者へのケアやコミュニケーション力に磨きをかけたいという人にとっては、学べる環境が整っています。
6-2.介護業務を兼務することも多い
老健には介護を必要としている方が入所しているため、介護業務を兼務することも多くなります。施設によっては介護職員との業務の住み分けがしっかりされているところもありますが、看護師と介護職員で手分けをして介護業務を行なっている施設も多々あります。
6-3.施設によっては看取り対応がある
老健は基本的に在宅復帰を目的とした施設ではありますが、中には看取り対応を行っている施設もあります。看取り対応に抵抗があって老健への転職を考えている方は、事前に施設に看取り対応の有無をよく確認をしておきましょう。
7.介護老人保健施設での勤務が向いている人
7-1.施設によっては看取り対応がある
「おじいちゃん、おばあちゃんと話すのが好き」という方は、老健での勤務に向いているでしょう。老健ではレクリエーションがあり、利用者さんとの交流が盛んです。話すこと自体を楽しみにしている利用者さんも多くいるため、高齢者とのコミュニケーションが好きな人は楽しみながら働けるでしょう。
7-2.周りと協力して業務ができる人
協調性がありチームで仕事ができる性格の人も老健での勤務に向いています。老健には看護師や准看護師のほか、介護職員やリハビリ専門職が働いており、一緒に業務をしたり、ケアの方針を話し合ったりすることも多々あります。職種や入職歴に関係なく、全員で足並みを揃えて業務ができる人は老健でも問題なく活躍できるでしょう。
7-3.穏やかな性格の人
せっかちでなく、穏やかな性格の人も老健での勤務に向いているでしょう。老健はリハビリを重視していることもあり、職員が何から何まで利用者さんを手伝うことはせずにできるだけ見守るという方針の施設が多々あります。ときにはじれったさを感じてしまう場面もあるかもしれませんが、利用者さんの今後を考え、根気強く向き合うことが大切です。
まとめ
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