看護の日とは?由来やイベントについて解説!ナイチンゲールの功績も
2023/08/01
毎年5月12日は、「看護の日」として定められています。実は、看護の日である5月12日という日にちは、ナイチンゲールの誕生日に則って決められました。ナイチンゲールの功績についても紹介するので、「看護の日って何?」と気になっている方はぜひチェックしてみてください。
目次
1.看護の日とは何のための日?その由来は?
看護の日は、「老若男女問わず看護の心・ケアの心・助け合いの心を、私たち一人ひとりが分かち合うことができるよう、その心を育むきっかけに」という目的で制定された日です。 なお、日本では1990年に厚生労働省により制定されていますが、看護の日は日本だけのものではありません。世界では、1965年より5月12日を「国際看護の日」と定めて、看護師の貢献を称える日としています。
1-1.看護週間とは?
看護の日のほかに、「看護週間」という期間も定められています。看護の日を含む週の日曜日〜土曜日が、この看護週間です。詳しくは後述しますが、この期間には全国各地でさまざまなイベントも開催されています。
2.天使とも称されるナイチンゲールの過去の功績
1820年フィレンツェに生まれたナイチンゲールは、クリミア戦争で負傷した兵士への献身的な看護により有名になりました。これが「クリミアの天使」と呼ばれる由来です。ナイチンゲールは戦場において感染症や伝染病の影響で亡くなる人が多いことに気付き、終戦後は病院の医療衛生環境の整備に尽力します。 ナイチンゲールが病院の医療衛生環境を整えた結果、死亡率は大幅に減少したと言われています。現代において病院の清潔な衛生環境は当たり前となっていますが、この環境はもともとナイチンゲールの気づきがきっかけとなって整備が進んだ結果です。
2-1.ナイチンゲールが後世に残したもの
ナイチンゲールが看護師として看護にあたっていたのは、実は2年半ほどしかありませんが、後世に数々のものを残しました。具体的には以下のとおりです。
・看護師学校(世界初の設立)
・看護覚え書(著書)
・病院覚え書(著書)など
現代では当たり前になっている看護学校やナースコール、ナースステーションはすべてナイチンゲールが考案したものです。また、看護の基本概念が記された看護覚え書や病院の在り方が記された病院覚え書もナイチンゲールが執筆したものであり、現代においても看護や病院の礎(いしずえ)として語り継がれています。
2-2.ナイチンゲールの名言
ナイチンゲールは90歳でこの世を去りますが、生前は数々の名言を残しています。
・私は地獄を見た。私は決してクリミアを忘れない。
・看護を行う私たちは、人間とは何か、人はいかに生きるかをいつも問いただし、研鑽を積んでいく必要がある。
・看護師のまさに基本は、患者が何を感じているかを、患者につらい思いをさせて言わせることなく、患者の表情に現れるあらゆる変化から読みとることができることなのである。
上記以外にも、看護師としてだけでなく女性としての名言や人生に関する言葉も数多く残しています。
3.看護の日にはイベントも!
3-1.イベント開催の目的
5月12日には全国的にさまざまなイベントが開催されています。これまで、人々が助け合いの心を育むきっかけとなることを目的とされてきましたが、2021年以降は若年層へ看護職の魅力を伝える目的も加わりました。 看護の日をきっかけとして将来看護師を目指す人の数が増えれば、近年懸念されている医療現場の人出不足の解消につながる可能性も期待できます。
3-2.看護の日のイベント内容
イベントの内容は各地で異なりますが、看護師体験ができたり、看護師・保健師の目指し方や看護師の仕事内容についての説明が行われたりしています。 日本看護協会もイベントを行っており、俳優を招いたトークセッションや「忘れられない看護エピソードの表彰式」、看護職に関するトークセッションなどを通して看護師として働くことの魅力を発信しています。
まとめ
看護師を目指した当初の気持ち、忘れていませんか?ハッとした方は、ぜひ看護の日をきっかけに今一度初心にかえってみてはいかがでしょうか。 「看護師の仕事は好きだけど、もう少し自分の時間が欲しい…」という方や、「看護師としてさらに活躍をしたい!」という方は、転職を考えてみてもよいかもしれません。クラッチナースには、看護師の転職に詳しいキャリアアドバイザーが多く在籍しているので、お悩みや希望を聞いたうえであなたに合った求人をご提案します。利用料は完全無料です!看護師の仕事に関してお悩みがある方、まずはお気軽にご連絡ください。
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