看護師の退職理由の伝え方やポイントとは?転職時に使える例文5選を紹介
2023/08/01
看護師は、患者さんの生命に関わり身体的・精神的負担が大きい職業であり、一度は転職する人も多いでしょう。 転職活動の面接において、退職理由をどのように伝えたらいいか悩んでいませんか? 看護師が転職を決める退職理由は「ライフプランの変化」「給与や待遇が悪い」「業務の多忙さ」などさまざまですが、面接時にそのまま伝えてしまっては内定は難しいでしょう。 この記事では、転職活動の面接時に役立つ「退職理由の伝え方のポイント」や「退職理由の例文」を紹介します。
目次
なぜ退職理由が必要なの?
退職理由は、面接時において志望動機と同様に必ず聞かれる項目です。 そもそも退職理由はなぜ必要なのでしょうか。 採用担当者が退職理由を聞く意図は以下の3点です。
・すぐに退職するリスクがないか
・転職後の仕事への姿勢はどうか
・即戦力であるか
特に採用側が気にしているのは「すぐに退職するリスクがないか」という点です。 前職と同様にすぐに退職されると、採用側としても人材にかかるコスト面で大きくマイナスとなり現場の人員補充ができません。 採用担当者は、応募者の前職の退職理由が「給与や待遇」「業務の多忙さ」などネガティブな理由が多いことを知っています。 そのため、退職理由から採用後もすぐに辞めてしまわないか慎重に見極めています。 採用担当者は、応募者が「採用後も安定して勤続できる人材」を求めているのです。
転職活動における看護師の退職理由の伝え方のポイント
転職活動における看護師の退職理由は「ポジティブな理由」「本音と建前」を採用担当者に上手に伝えると良いでしょう。 具体的な伝え方のポイントは以下の3つです。
・複数の退職理由を考え、一番良い理由を選ぶ
・ネガティブ理由をポジティブに変換する
・本音と建前を理由に上手く使う
それぞれ解説します。
複数の退職理由を考え、一番良い理由を選ぶ
前職の退職した理由を自身でいくつかリストアップし、その中から採用担当者が「一番ポジティブに捉えやすい理由」を選びましょう。 はじめに、退職した理由を紙面などで全て洗い出します。 洗い出した理由の中から、仕事に関係する「資格・スキルアップ」「他の分野への興味関心」など、ポジティブで将来の展望が期待できるような理由を選ぶと面接時に有効です。
ネガティブな理由をポジティブに変換する
前職の退職理由を考える時は、ネガティブな理由をポジティブに変換しましょう。 実際、本音の退職理由としては「人間関係が上手くいかない」「時間外業務や前残業が多い」「委員会や看護研究が大変」など複数ある場合も多いです。 しかし、ネガティブな退職理由は採用担当者から愚痴や不満の多い人間と認識され、内定に影響を及ぼします。 退職理由をポジティブに変換することで、将来の展望を考えた転職として受け入れられやすいでしょう。
本音と建前を理由に上手に使う
採用担当者へ退職理由を伝える時は、正直な退職理由をそのまま使わずに「本音と建前」を上手に使いましょう。 人間関係や給与・待遇への不満を退職理由にすると、利己的でマイナスな印象を与えてしまいます。 マイナスな印象を与えないように、事実をベースにした建前上のポジティブな退職理由を伝えましょう。
転職活動に使える前職の退職理由の例文5選
転職活動の面接時において、退職理由を具体的にどう伝えたら良いか悩んでいる人も多いでしょう。 転職先へ退職理由を伝える時のポイントは、ネガティブをポジティブな表現に変えることです。 厚生労働省発表の「看護職員就業状況等実態調査結果」を参考に、退職理由として多い項目から例文5選を紹介します。
結婚や出産・育児
看護師の退職理由として最も多い結婚・出産・育児などライフプランの変化は、女性の人生における大きな分岐点であり、これを機に自身のキャリアプランを見直す方も多いでしょう。これらが理由の場合は、はっきりした今後のキャリアプランを採用担当者へ伝えることが大切です。
例文
出産後は、家庭と仕事の両立で夜勤のない日勤のみの働き方に変えたかったが前職では難しく、看護師という職から離れていました。以前よりいつか復帰したいと考えており、子育ても落ち着いてきたため、前職の経験を活かせる貴院を志望しました。家族も復職を応援してくれており、一日も早くブランクを取り戻して働きたいと思っております。
人間関係
人間関係を退職理由にすると、面接時の採用担当者への印象が悪くなりやすいです。 この場合は、ストレートに退職理由を伝えるのではなく、他分野・他施設への興味関心などポジティブな理由に変換すると良いです。 前職の人間関係について触れる場合は、あくまで職場環境の問題であり、人間関係が退職理由ではないことを伝えましょう。
例文
前職は、人間関係の複雑さが理由で退職する同僚もいましたが、私自身は特に問題に感じたことはありません。コミュニケーションをとって仕事を進めたかったので、職場環境を改善しようと行動しましたが達成できませんでした。貴院では、より前向きにチーム医療に取り組み、スタッフと協力しながら看護を提供していきたいと思っております。
体調不良・病気
看護師は精神的・肉体的な負担が大きい仕事のため、健康状態に何らかの問題を抱えてしまう人もいます。 健康状態の問題を伝えてしまうと、採用に不利になる可能性があるので自ら進んで話す必要はないでしょう。 面接時に話す場合は「現在は健康状態をコントロールできており、業務を行う上で問題はない」とはっきり伝えることが重要です。
例文
前職では長時間残業や夜勤勤務が続いたことで体調を崩してしまい、退職いたしました。 その後療養期間を経て健康状態は改善したので、現在は業務に支障をきたすことはありません。今後は健康管理と業務量に十分注意しながら長く働きたいと考えています。
忙しさ、待遇への不満
面接時は、忙しさや待遇への不満を伝えるのはできるだけ避けましょう。 採用担当者に仕事への意欲が低いネガティブな印象を与えてしまいます。 これらに触れる場合は、忙しい状況が続くことで「自分のキャリアプランが望めなかった」「患者さんと関わる時間が取れなかった」などに重点を置いて伝えましょう。
例文
前職では、人員不足からどうしても一人一人の患者さんと関わる期間が短く、十分な時間が確保できないと感じました。また、自己のキャリアプランを考えた上でも慢性的な残業により、十分なパフォーマンスが出せないと判断し、退職いたしました。 貴院では、より長い期間で患者さんと向き合い、在宅復帰を支えたいと考え回復期病棟を志望しています。
1~2年目や試用期間で辞める
入職後の試用期間や1〜2年目の短い期間で辞めた場合、必ず転職時の面接で問われます。 採用担当者は「同じ理由ですぐに退職しないか」「1年目で辞めているので応募者側に問題がないか」を見ています。 前職での退職は自分にも非があったことを認め、今後は前向きに努力できる人間であることをアピールしましょう。
例文
前職では先輩方にも相談し、自分としても努力を重ねてきましたが、どうしても続けていくことが難しく、短期での退職となってしまい反省しております。 この反省を踏まえ、今後は早めに先輩方に相談しながら、厳しいことがあっても忍耐力を持って、努力しながら長く働きたいと思っています。
まとめ
いかがでしたか。 今回は、看護師の退職理由の伝え方やポイント転職に使える例文5選を解説しました。 退職理由を面接時に伝える時は「本音と建前」「ポジティブな理由」を用いると受け入れられやすいです。 「現在の状況を絶対に打破する」という確固たる意志を持って転職にのぞみましょう。 転職に悩んでいる方は、クラッチナースがおすすめです。 クラッチナースでは、看護師エージェント歴5年以上のプロのキャリアアドバイザーがあなたに寄り添い、自信をもって次の転職先を探せるよう支援します。 一度クラッチナースへ相談してみてはいかがでしょうか。
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