看護師が退職交渉で円満に退職するポイントを解説!
2023/08/01
看護師は退職をしたいと申し出ても引き留められるなどしてなかなか退職交渉がまとまらず、最終的には後味悪く退職をするという例も少なくありません。 これまで懸命に働いてきた職場だからこそ、退職は円満にしたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は、円満に退職ができる退職交渉について解説していきます。
目次
看護師の一般的な退職交渉の流れとは
看護師の一般的な退職交渉の流れについて知っておくことで、勤務先に失礼の内容に退職交渉を進められるでしょう。一般的な退職交渉の流れは次のようになります。
直属の上司に退職の意向を相談する
まずは、直属の上司へ退職の意向を相談しましょう。病院であれば自分の働く病棟の師長、クリニックであれば看護師をまとめるトップの方に相談するのが望ましいです。 この時に、いつ退職をするのかなど具体的な話もきちんとしておくことが必要です。また、理由についても相手を納得させるものが必要となります。 ただ、「仕事が辛い」だけでは、部署や担当患者を変えただけで話が終わってしまいます。どう対策してもむずかしい退職理由を挙げておくとよいでしょう。
直属の上司とともに上司へ退職交渉をする
直属の上司が退職の意向について十分に納得してくれたら次はいよいよ上司への退職交渉です。 病院であれば看護部長、クリニックであればそのクリニックを開業した医師が交渉相手です。 すでに、直属の上司から話が伝えられていることが多いですが改めて自分の口から退職の意向を伝え、交渉をしましょう。
退職に向けた準備を進める
すべての方から退職の意向が受け入れられたら、退職届などの書類を作成し、自分が退職しても他の職員が困らないようにしっかりと引継ぎをして退職へと向かいます。 この時にもしかしたら、「急に人が足りなくなった」などの理由で退職の引き延ばしを求められるかもしれませんが、ここは、意思を強く持って、退職準備を進めましょう。
退職交渉をまとめるためのポイントは?
退職交渉は難しいと思うかもしれませんが、いくつかのポイントを押さえておけば、無理なく退職交渉を進められます。 退職交渉をまとめ、円満に退職するためのポイントは次の通りです。
就業規則を一読し余裕を持った退職交渉をする
退職交渉をする前にまずは、就業規則を一読しましょう。 就業規則の中にはほとんどの場合、退職をする場合いつまでに退職を上司に 伝えなければならないのかが明記されています。 そのため、例えば来月には退職して新しい職場で働きたいと考えても、就業 規則に3カ月以上までに退職について伝えるようにと明記されていれば、 その思いは実現できません。 自分が退職し堆肥を明確にしたら逆算して、就業規則に則って退職交渉を始めましょう。 過去に同僚たちが退職交渉に難航していたというような話を前もって知っていたら、 退職交渉が難航しても希望のタイミングで退職できるように退職交渉もなるべく早めにスタートしておくことがおすすめです。
退職日と退職理由はとにかく明確にする
退職交渉をまとめるポイントとして退職日と退職理由をとにかく明確にすることです。 退職日がうやむやになっていれば、当然ながらいつ退職してもかまわないだろうと 引き留めに合う可能性が十分にあります。そのため、○月○日をもって退職する という意思をはっきりと伝えましょう。 また、退職理由についても「仕事が辛い」「人間関係が悪い」などの理由では、 善処するから残ってほしいなどといわれる可能性もあります。例えば、 「この医療機関にはないことをやりたい」「新しい分野に挑戦したい」など、 前向きな退職理由であれば、背中を押してもらえるためおすすめです。 家族がいる方は「夫の転勤」「家族総出での引っ越し」などが理由だと、どうにもならない理由であるため、退職交渉が進みやすいです。
次の職場が決まっていることを絶対に言わない
退職交渉の段階ですでに次の転職先が決まっているという方もいるかもしれません。 ですが、次の転職先を伝えることで、転職先とのトラブルにつながったという事例も多数発生しています。 そのため、次の職場が決まっているということについては絶対に言わないことがベストです。 もしもどうしても言わなければならないということがあれば「クリニック」「大学病院」「○○科のある病院」と 推測されない程度の情報提供でよいでしょう。
退職交渉の失敗例と対策
退職交渉の失敗例を知っておけば、その対策が自らできたり、失敗しないようにあらかじめ 対策ができるかもしれません。退職交渉の失敗例と対策は次のようになります。
退職交渉の失敗例①退職交渉のタイミングを間違える
実は看護師は退職者が多数出やすいタイミングがあります。それは、給料日後 と長期休暇の前です。このタイミングで退職交渉に入ってもすでに複数の看護師が 退職交渉をしているあるいは退職を決めてしまい、自分の退職交渉は断られることがあります。 もちろん、退職の意思を断ることは労働基準法5条で違反されてはいるものの、まずは、 ベストなタイミングでこちらが退職交渉をして断れない雰囲気を作っておくのも 失敗しない方法といえるでしょう。
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退職交渉の失敗例②奨学金が返済できていなかった
看護師の場合、働いている医療機関から学生時代に奨学金を借りていたという方も少なくありません。 学生時代に医療機関から借りた奨学金は概ねお金で返すのではなく借りた期間働いて返すということが多いです。 せっかく退職交渉に踏み切ったのに奨学金を完済できていないのでやめられなかったという事例もよくあります。 奨学金を借りていたという方は、奨学金の返済が終了しているのかをチェックしましょう。
退職交渉の失敗例③一度引き止められて承諾した
一度でも引き留められた時に承諾をしてしまうと、その後何度退職交渉をしても 引き留められる人材と思われているかもしれません。 そのため、一度引き止められてもしっかりと断りましょう。 もしも過去に一度引き止められて承諾していて、自分での退職交渉は難しい という場合には、転職のプロの力を借りることもできます。 クラッチナースでは、転職先への転職サポートに加え、職場を辞めるための 退職交渉の相談にものってもらえます。 自分の力ではどうにも退職交渉が進まなそうという時には一度相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
看護師の退職交渉は一般職よりも引き止められやすく退職交渉が難航するケースが多いです。 そのため、強い意志をもったうえで退職交渉へ臨みましょう。 退職時期や退職理由が不明確ですと引き留められやすいので、この点も明確にしたうえで 退職交渉へと踏み切れればなおよいです。退職交渉が終わり、次の転職先へ悩んでいる方は クラッチナースを活用してみてください。
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