ツアーナースは私にもできる?仕事内容やメリットデメリットを解説
2023/08/09
看護師さんの中には、「ツアーナースに興味があるけど私にもできるかな?」「そもそもツアーナースって何?」という方もいるでしょう。ここでは、ツアーナースの仕事内容やお給料、メリットデメリットについて解説します。
目次
ツアーナースとは?
学校や企業、旅行会社が主催する旅行や研修に同行し、参加者の健康管理をしながら、怪我や体調不良に対応するのがツアーナースです。「ツアー」とは例えば学生の修学旅行や林間学校、社会人の社員旅行や企業研修、旅行会社主催の団体旅行などです。参加者の年齢層は同行するツアー内容によりますが、小児から高齢者まで幅広い層を対応する可能性があります。
必要な資格や経験はあるの?
ツアーナースに必要なのは看護師または准看護師資格だけです。ですが、病院のように他に相談できる医療従事者がいないため、自分で判断し対応できる幅広い医療知識や経験が求められます。例えば内科や外科、救急科、子どもが参加者にいる場合は小児科の経験があると重宝されるでしょう。応急処置や急変に備えて、BLSやファーストエイドについて学んでおくと安心です。また短い時間で参加者に頼られる関係性を築ける、コミュニケーション能力も必要になります。
ツアーナースの仕事内容
ツアーナースの仕事内容は主に以下になります。
- ・旅行前の打ち合わせ(タイムスケジュールやスタッフの動きの確認、参加者の持病や持参薬の情報共有、救護バッグの中身の確認など)
- ・食事管理・服薬管理(アレルギー食品が誤って提供されていないか、定時内服やインスリンの自己注射の確認など)
- ・怪我の処置、体調不良時の初期対応やアセスメント
多くの場合同行するツアーの主催者と事前の打ち合わせがあります。例えば修学旅行に同行する場合は実際に学校に赴いて会議に出席します。案件によっては電話で済む場合もあります。同行する看護師は1~2人体制のことが多いです。修学旅行の引率では養護教諭の先生がいる場合もあります。
ツアーナースのメリット
国内外様々な土地に行き、リフレッシュできる
お給料をもらいながら旅行ができるのはツアーナースの最大のメリットです。施設利用料や宿泊料、食事代など全額負担されることがほとんどです。仕事をしながら観光や自然を楽しめると、リフレッシュにもなります。働き場所やスタッフが固定でないため、人間関係で悩まないで済むのも良い点です。ただし、あくまで看護師として参加者の健康管理が最優先です。十分に旅行を楽しめるとは限らないことは念頭に置いておきましょう。
看護師として新たな知識を得られる
あらゆる事態に備えるためには、対応したことのない症例も事前に勉強しておく必要があります。例えば捻挫の固定やアナフィラキシーショック患者に対するエピペンの使用などです。経験のない症例に出会う機会もあり、一般病棟で働き続けていても得られなかった経験をすることができるでしょう。
ツアーナースのデメリット
拘束時間が長い
体調不良者がいれば昼夜関係なく対応する必要があります。とくに小児の引率では、親と長時間離れることに強いストレスを感じて体調を崩す場合もあり、夜通し付き添うこともあります。ツアー時間を通して気を配り参加者の健康を観察するので、気が休まらない人もいるでしょう。まとまった休憩時間がとれないこともあり、時給換算すると給与が低いと感じる場合もあります。
自分で判断しなくてはならないため責任が重い
ツアーには病院のように指示を仰げる医師がいません。同行する医療従事者が自分一人の場合は、全て自分で判断し対応する必要があります。救急搬送や病院受診のタイミングを見誤らない経験やアセスメント力が大切になります。このように、自分一人にかかる責任の重さがデメリットといえるでしょう。ツアー先の特徴や季節、参加者の年齢層から考えうる怪我や疾患についてあらかじめ復習して臨むと安心です。
ツアーナースの給与水準
ツアーナースは、看護師の派遣会社や転職エージェントを通し、単発で仕事を紹介されることがほとんどで、日給は10000円~15000円ほどです。日帰りだと日給が安く、宿泊を含むと高くなる傾向があります。ツアーナースの需要は年間を通してありますが、繁忙期や閑散期があります。求人が安定しないため、ツアーナースだけで生活していくのは難しいかもしれません。副業の一つとしてツアーナースをする看護師も多くいます。
まとめ
ツアーナースは、「国内外を旅行しながら働きたい」「今の職場では得られない経験がしたい」という看護師におすすめできます。看護師の働き方は、正社員として一つの場所に勤めるだけではありません。様々な働き方を組み合わせて自分らしく働くことを考えられる職業です。多様な生き方、働き方に興味のある方は、お気軽にクラッチナースにご相談ください。あなたの思い描く働き方を、一緒に実現していきましょう。
転職でお困りの方はこちら↓
無料でアドバイザーに相談する!